チーズ牛丼がオタクを食った話

出会い、動機

 俺とチーズ牛丼との出会いはもう何年も前、当時の友人達と京都ですき家に入ったときである。

 食欲もあまりなく牛丼屋自体あまり行く人間ではなかったが、付き合いで入り一人だけ水をシバいていると友人がチーズのかかったけったいな牛丼を注文していた。

 そいつ曰くウマいから一度食ってみろと。その言葉とともにティースプーン一杯程度に収められた極小ミニチーズ牛丼を提供され食べたのが初めてだ。コイツのよこした量は相当セコいが当時は食べた事のない味でアリだと思った。その後は一人で何度か注文したものだ。

 それから月日が経ちそれなりに牛丼店(吉野家、松屋、なか卯)を経験し自分の中ですき家は最底辺のカーストに属する牛丼店になっていた。ちなみに今一番良いと思う店は松屋である。

 そして現在2024年04月16日、すき家よりヤンニョムチーズ牛丼(並620円)が発売された。これをツイッターで見た時は

 すき家だしな・・・でも懐かしさも感じるな・・・久しぶりに行ってみようかな・・・

 そんなふとした気持ちで約7年ぶりにすき家へ足を運ぶことになった。

 

 

チー牛、すき家へ

 当時はおいしく食べていたチーズ牛丼も今ではすっかりイメージが変わってしまった。俺はすき家の牛丼をあまりおいしいと感じなくなってしまったし。チーズ牛丼はインターネットでは例の画像のせいでキショいオタクが食べる物という謎のレッテルがはられている。

 

例の画像(例に漏れず俺も髪をおもいっきり短くすれば悲しい事にこんな風にはなる)

 しかしオタク=チー牛と笑う輩など気にしなくて良い。所詮そのような言葉を使う奴らはチーズの抜かれた牛丼だ。堂々と注文してガツガツ胃に叩き込めばいい。

 相当久しぶりなので店内の様子も変わっていた。持ち帰りや注文はタッチパネル。支払いは直接金銭のやり取りを行わず自分でレジに投入するシステム。長期刑の刑務所からの出所直後はこんな感覚なのだろうか。

 

ヤンニョムチーズ牛丼(並620円)

 さてブツがやってきた。見た目は悪くない、欲を言えばチーズは溶けててほしかったが。まずはヤンニョムソースにつけずシンプルなチー牛としていただいた。

 ・・・長いこと味わっていない味だ、アクをまとって団子のように固まった肉にチーズがまとわりついてなかなかに下品なものに仕上がっている。ソースは辛みと甘みがありごま油も入れているのかゴマの風味も強く感じる。少し辛いと感じた気もしたがすぐに引くので大したことはないが・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 教訓:思い出で飯が旨くなることはない

 

 

 

 

 

ミニでよかったね・・・