テイルズ オブ ゼスティリアをやったお

★購入

ゼスティリア

 友人に勧められて葬送のフリーレンを見た。

勇者が各地を回り困っている人を救う描写がよくあり、昔やったゲーㇺを思い出した。

こんな内容のゲームを昔はよくやったなと。ひさびさに王道RPGやりてぇな。と。

 そこで再び友人に相談した、「久々にテイルズがやりてぇ」と「それならアライズがいいよ」とアドバイスをもらったがパッケージイラストの雰囲気でゼスティリアに手を出した。そしてこの判断をプレイ約15時間後に後悔することになる

 ブツはゲオでPS4版中古税込み2200円くらいで購入した。ちなみにこれを書きながらアマゾンを見たがPS3版なら33円(送料別)で売っていたファック

★ストーリー

・だいたい

 人には見えず何百年も生きる人”天族”と”人間”が存在する世界。主人公や一部の霊能力を持った人は天族が見える。世にはびこる憎悪や怨嗟が人や物に取り付き”憑魔”(天族と同じでほとんど見えずお祓いができないと倒せない)と化して世界が良くない方向に向かってるから導師になって根源を何とかしようぜって話

 

・序盤の王道展開

 序盤の展開はまさしく求めていたそれ。人間の主人公スレイと天族の親友ミクリオが遺跡を探索しているところに姫のアリーシャが倒れていてそれを助ける。しかしアリーシャに付きまとう怪しい存在に気づきアリーシャに忠告しようと街に行くが聖堂の祭りの騒動の中に憑魔が現れ大混乱。聖堂には誰にも抜けない憑魔を祓う聖剣が祀られておりスレイはそれに手をかける・・・とここまで最高100点。文句なし。俺はこういう王道をやりたかった!アライズ?知らねー!ゼスティリアサイコー!

 

・クズが多い

 アリーシャをいじめる官僚や騎士団のセルゲイに罵声を浴びせる民衆。まあここら辺は気分悪いけどよくある(アリーシャはなかなか扱いがひどいが)。他には街の為に違法薬物を生産しそれで住民を養う村長。ラスボスもドクズ。俺がやばいと感じたのはサブイベの街のガキ達と残兵狩りのガキ達。

 まず街ガキ、こいつらは憑魔に取り付かれて窃盗などをしていたが憑魔を祓った後もナチュラルに「俺ら子供だから大丈夫だぜ」「導師が協会に寄付してるからパクリに行こうぜ」的な会話で再度犯行を行う。説得する的な選択肢があったが俺は容赦なく通報した。枚方警察なめんな。

 残兵ガキは戦争で弱って逃げてる奴にとどめを刺すというゴミみたいな仕事してるクズども。しかし依頼主に裏切られ口封じとしてほとんど殺されてしまう。生き残りが横たわりながら悔しいから敵を討ってくれとお願いしてくるが俺は無視した。くやしいのうwくやしいのうw

 とまあ助けを求める側にもクズが多いので人助けのはずが悪の片棒を担いでる感も出てくるので手を差し伸べにくい・・・

★ゲーム部分

・操作など

 会話のほとんどが〇ボタンで送れるのだがカメラの移動やキャラの移動などの表現もバッサリ送るので安易に押すと画面からさっきまでいたキャラが消える、とたん意味がわかなくなりたまに後悔する。初見は非推奨。

 

・移動

 セーブポイントからのファストトラベルが可能だが金がかかる。しかもけっこう高い。フィールドでの移動速度がアップするスキルがあるが、なぜか戦闘しないと効果が持続、上昇しないという時短要素に定期的な戦闘時間を要求するという意味不明なスキルがある。考えた奴は間違いなくアホ

 

・バトル

 攻撃を与え続けた後の敵の無敵時間が少々鬱陶しかったが、戦闘中の味方の変更などできて割と良い(一番記憶にあるヴェスペリアとの比較だが)基本人間2人、天族2人の編成(人1天3とかの編成は不可)で人間が倒れても天族が生きていればL1ボタンで合体→R2ボタンで回復→L1ボタンで分裂といった感じで立て直しができる。天族が倒れても他の天族と交代して裏に下げておけば戦闘中でも時間で回復するという感じ。やられがちなプレイをしているとどうしてもアイテム使用画面でテンポが悪く感じるのでこれは良い。

 

・カメラワーク

 シンボルエンカウントで接触したその場の地形で戦う感じになる。これを利用して狭い通路で戦うと敵が密集して非常に倒しやすい・・・のだが壁に近づくとモンハンばりの糞カメラワークで戦うことになる。カッコいい技名を叫んではいるが俺が見ているのは画面いっぱいのモンスターのテクスチャーだけだったりする。広いところではあまり気にならない

 

・ダンジョン

 作業感はあるがそこまで長くないので苦ではない。が、ただし水の試練おめーはダメだこのダンジョン作ったやつはマジでやってる。簡単に説明するとセンサーに引っかかったらダンジョンの入り口に戻されるというトラップが至る所にある。ダンジョン全体像をじっくり見れば一番上まで上がって下がればいいのかという回答にたどりつけたがマップを見ずにプレイすると永遠にトラップを警戒して行けないのにつながっている部屋の構造に苦しむことになる。そして試しては入口に戻される・・・を繰り返す。さらにとどめの最後のゴール手前の油断したとこでのトラップ。俺は一度ここで精神に異常をきたし憑魔に変異した。

 

・ボリューム

 38時間でエンディング。放置して風呂飯コンビニも行ったから-4、5時間くらいか。60時間くらいは覚悟していたので意外とあっさり。序盤はかなり良かったが中盤以降ダレたのでむしろ予定より早く終わってホッとした

★総評

 RPGは年取るとキャラクターの名前や地名ががほとんど覚えられん。最初の王道感はマジで刺さったが中盤以降は感情的についていけない部分があり物語への関心が下がってしまった。大人しく勧められたアライズやろうと思います・・・

 

おすすめ度☆☆☆★★

 

 

 

以下ネタバレ感想

・アリーシャ

 一切の予備知識なしで購入した。俺はアリーシャがヒロインだと思っていたがアリーシャは序盤で抜け最後に少しだけ再加入しすぐに抜けるというアリーシャ好きにはエグイ仕打ちを受けることになった(抜けた後も道中あれだけ売ってたアリーシャ専用武器の槍は何だったんだよ!

 

・ロゼ

 で代わりに入る仲間が商人ギルドのロゼという女の子のキャラなのだが、これが中盤以降の不満に割と直結している。表向きは商人だが裏では暗殺ギルドとして活動している。天族と繋がる素質としての純粋な人間性(純粋の基準はクリアした俺にも不明、そのままの意味や一つの思想に特化しているなどが基準と思われる)を彼女は持っており仲間になってもらうのだが・・・純粋な殺人ってなんなんですかね・・・

 優しい主人公の救済の物語で人殺しを生業にしてる奴が主要メンバーに居座る事の違和感は最後まで拭えなかった。坊さんがヒットマンと仲いいみたいな話

 

・天族

 無粋な事を重々承知で言わせてもらうが天族が一般人に認識できず認められないって設定は無理ないか?モブでもミクリオが立ち読みしているとき「本が浮いてる」人を負ぶっているときに「人が浮いてる」などと認識しているのだからわりかし証明方法あるやろ。

 

・ラスボス

 ラスボスは獅子戦吼の擬人化ヘルダルフさん。こいつのおもろいこところは領域で支配されたフィールドに行くと普通にシンボルエンカウントとしてそこら辺にいる事。俺は常々思っていた、勇者の成長をわざわざ待つボスはおかしいと。こいつはそんなRPG業界に一石を投じてくれた。

 接触すると会話もなしに戦闘が始まり馬鹿みたいにこっちにデバフかかってた、倒せるかどうかは不明、そこまでやる気はおきん。(後で調べたら倒したらそこからバットエンドになるらしい

 性格はドクズ。元将軍で過去に戦場で昔の導師たちの村を見捨てて憎しみに染まった導師に呪われ獅子戦吼になった。その後は部下を使いローランスとハイランドの対立煽りをするというツイッターの部外者火付けツイートのような事をしている。最後は主人公とミクリオの育ての親を盾にするというクソっぷり。

 最後の一騎打ちで獅子戦吼連打(今作は獅子戦吼4連くらい出せる)で遊んでいたら「我らの幕はその技か!」と言い出し主人公と一緒に「「獅子・戦・吼!!」」と二人で獅子戦吼のぶつけ合いの演出があってワロタ

 

・エンディング

 結構意味不明な終わり方する。最後にスレイが一対一でヘルダルフを刺して終わりその後EDが流れる。ロゼのお墓みたいなものがありそこには新しい導師?とミクリオ達。最後にミクリオ?が一人で遺跡探索をしているところ足場が崩れ、それを助けたのはスレイ?の手・・・というとこで終わり。

 新導師一行の演出はまあスレイがしたかった世界になったんだなとはぼんやり感じるがそれ以外はさぱらん(ロゼが使う言葉。さっぱりわからんの略)

 ラスボス倒した後味があまり良くない上に見たらわかるやろ?みたいな映像見せられるので映像ほど希望を感じなかった。

 ストーリーDLCが1200円くらいであるらしい。やらんわ

 

・不満

 スレイは憑魔は祓うけど人は殺したくない、ヘルダルフだって救いたいというかなりお人好しな、でも人を救う王道RPGで大切な心を持ち合わせている。俺はこの思想は好きだしこのゲームをプレイする際に求めていたものでもある。

 しかし殺すしか選択がない(死が救済である、もしくはどうしようもないクズ)という場面に直面する。そして導師として成長しているにもかかわらず後半になるほど殺すという選択が多くなる。覚えてるだけでも

*教会の司祭(思想の固まったクズ)

*ルナール(ロゼの身内、殺人狂クズ)

*マルトラン(アリーシャの先生クズだけどアリーシャにとっては大切な人物だった)

*エドナの兄(詳細不明、エドナの大切なお兄ちゃん)

*ヘルダルフ(ドクズ主人公の育ての親ジイジも体に取り込み巻き込む)

と結構殺してる。直接殺したわけではないがアシュラもちょっと後味悪い。ヘルダルフもたぶん肉体的にはもう死んでるっぽいからノーカンな気もするが演出的に殺した感は一番強かった。

 エドナの兄に関してはエドナを仲間にするとき「憑魔化した兄を助ける方法を一緒に探そう」と言って旅に誘って結局、最後にサブイベ大ボスの感覚で殺すことになる(エドナ秘奥義習得イベント)せめてメインに組んでくれ。

 ジイジ、エドナ兄、アリーシャの先生あたりは助けても良かったんじゃ・・・とも思うし教会司祭は拘束するくらいで良くない?セルゲイの弟とその他の石化(死亡扱いっぽい)も理由付けて救えそうだし・・・と救済の物語にしては黒い部分が目立つ。

 

・好きなとこ

 悪いとこばっか書いたので良かったとこも。序盤の疫病の村を治すとこまでは王道RPGで良かった。やや後半のグレイブガント盆地で戦うドラゴン戦も人が力を合わせる演出があったりでなかなか。